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■ヤマトヌマエビ繁殖日記 Part 7-1■
(2005/6/29〜)

6.29 6.30 7.1 7.2 7.3 7.5 7.9 7.14 7.20

2005.6.29
 今年は空梅雨で、日中の気温はすでに34℃を越えている日もある。暑い。とにかく暑い・・・

 ヤマトが入っている親水槽の水温もここ数日30〜31℃まで上がっている。危険な状態ですが、エビ達はお盛んでして・・・ 現在5匹いる雌のうち4匹が抱卵中。最近Part5・Part6の観察やクロメダカの繁殖ばかり気にかけていたので、抱卵時期ははっきりしないのだが、2匹は発眼しておりゾエアを放出してもおかしくない様子。

 本当は今回試したい事があったのですが、まだ準備できておらず・・・

 試したい事とは2つあって、1つはPart2で使用したインフゾリア。Part2の時は残念ながら地震で繁殖は失敗に終りましたが、途中までは非常にうまくいっていたので、どうしてもまた使ってみたかったのです。只今、人工的にインフゾリアを湧かす実験をしているのですが、いまのところまだ湧いていません>< うまく湧かせる事が出来るようになれば、もう一度繁殖に使いたいと思っています。

 そしてもう一つはグリーンウォーター。最近クロメダカを繁殖させているのでメダカのHPをまわっていると、メダカの繁殖にグリーンウォーターが使われておりました。植物プランクトンが異常に殖えてしまった状態らしいですが、植物プランクトンを餌とする動物プランクトンもまた多く含まれているらしい。実際は顕微鏡を買ってどんなプランクトンがいるかみてみたいところ。プランクトンが多いならばゾエアの繁殖にいいなぁと思ったのですが、問題点もありそうな感じ(酸素の飽和量や消費量とか・・・)。とにかく1回作って見ようと思っていたのですが、これもまだ作っておらず・・・

 なので今回も繁殖方法はPart5・6とほとんど同じで浮泥を使用するのですが、今回のポイントは水温対策。つ田さんのHP「えびみち」のBBSで水温対策のアイディアが投稿されていたので、それを参考にさせて頂き、今回の飼育環境を作っていこうと思います。
投稿記事では、浅いトレイの上に水槽を置き、1cm水を張って凍ったペットボトルも設置。これで25〜27℃を維持できたとの事。最後に水槽の大きさにもよると書かれていたので、とりあえず実験。

発泡スチロールの中に水を2cmと凍ったペットボトルを寝かせて入れてみました。
1Lのジュースのビンと500mlのペットボトルの頭をカットしたもの3本に、海水の70%の汽水・ジャワモス・浮泥をいれたものを用意し、中に入れる。

スタート時点の水温は
30.7℃!!
測定開始から2時間経過。

水温を計ると30.3℃・・・

うーん・・・
おかしいと思ったが、底の方の水温を計ってみると、18.6℃。なるほど・・・。

エアレーションをかけて対流させないと、水面近くと底の水温差がかなりでてしまうわけか・・・これは困った・・・

ゾエア飼育用以外なら止水域がなくなる様に、対流を作れば問題解決だが、ゾエアの飼育水槽で常時瓶の中で対流を作るのはまずい。ゾエアは遊泳力が弱く、底に溜まった浮泥を食べる事ができなくなる。
エアレーションをゾエアの行動に合わせてかなり弱めると、あまり水が混ざらず水温差がでてしまうと思われる・・・。

ならば飼育水の入れ物をすべて500mlペットに換え、飼育水の水位と同じ高さまで、発泡スチロールの中に水を入れる。うんうん。あと水温が下がりすぎなので、氷の量も加減しないと駄目かな?水温がどれくらいの時間維持できるかも調べないと・・・(゚-゚;)
発眼している卵をもった母エビ2匹は、本日夕方隔離。卵は、今にも孵化しそうな状態だ・・・と思っていたら、22時に確認してみると若干ゾエア放出&極少数脱卵・・・ ゾエアは8匹回収。やむをえず、Part6の汽水水槽に入れる事にしました。

むぅ、今晩大量に孵化してしまうのだろうか・・・
急がないといけないようなので、水温対策実験をセットして寝る事に・・・

ペットボトルに入った飼育水の高さまで、発泡スチロールに水を入れ、500mlの凍らせたペットボトルを設置。
1時間経過。

ちょっとわかりにくいけど、凍らせたペットボトルは水に浸かっていた部分は完全に溶けて、水面より上の部分はほとんど残っていました。ちょうど半分ぐらいかな。水温は1.6℃下がりました。

箱の中の水量が増えたので、500mlの凍らせたペットボトルでは、下がっても25℃ぐらいまでか?ちょうどいい感じ^^ 後はどれぐらい維持できるのか?続きはまた明日・・・zzz

2005.6.30
非常にいい結果でました^^

昨日セットした水温対策実験の続きですが
2時間後 : 24.7℃
8時間後 : 25.9℃
23時間後 : 27.1℃

夜になって1L水槽(水温29.8℃)を追加してしまったので若干水温は上がり過ぎているのですが、それでもほぼ1日経った時点で27.1℃迄しか上がっていません。
凍らせたペットで冷やす時に温度差が29.5→24.7と、約5℃あるのがちと気になりますが・・・いや、実際はペットボトルに近い場所はもっと差がでるか・・・水槽増やしちゃったからね・・・

実は今朝方、昨日心配していた通りに大量孵化しまして、沢山の水槽が必要になったのでした(T-T)

左の写真の水槽はPart6で使用していた汽水水槽(2号)。これもつかう破目に。
 今日孵化した数は約500匹・・・約というのは、今回ゾエア数えられませんでした>< 今日孵化したゾエアはびっくりするぐらい元気がよくて、いつもの小さなスポイトでは吸い取る事が非常に難しく・・・ 吸い取ろうとすると、ピコッと避け・・・吸い取ろうとすると、ピコッと避け・・・の繰り返し>< あまりのもどかしさにでっかいスポイトを使い、ごぼごぼ吸い取って回収したのでした(T-T) でも元気がいいのは期待できますね^^v

 水槽の内訳は、まず500mlPETを加工したものが3つ。飼育水(汽水)は250mlほどでエアレーション無し。ジャワモスと浮泥を入れ、無換水でいくつもりなのでゾエアは何匹ぐらい入れるべきか迷ったのですが、適正な数などわかるはずもなく50匹、30匹、20匹と入れました。50匹は入れすぎかな〜・・・

 それと今晩新たに用意した100均SHOPで購入した虫篭(写真上段の左の水槽)。飼育水(汽水)は1Lでエアレーションはあり。ジャワモス・浮泥を入れて、ゾエアは100匹入れました。

 そしてPart6で使用していた12L水槽。実はPart6ではPart5で使用していた12L水槽と2つ使用していたのですが、やむを得ず1つの水槽(Part5で使用していた汽水水槽)にまとめる事にしました。この水槽に残りの約300匹を入れました。卵はまだまだ残っていて、これから孵化したものはすべてこの水槽に入れるしかありません(゚-゚;) この水槽は水温対策できないのですが、仕方ない・・・

2005.7.1
 発泡スチロールの箱は優秀だ。昨晩は凍ったペットボトルを追加していないのだが、27.0℃前後をキープし続けている。しかしペットボトルは観察しにくくて駄目ですなぁ・・・ 100円均SHOPでまた虫篭買ってこようかな・・・

 本日の孵化は156匹。孵化後死んでいるゾエアが非常に多い。カビてきた卵も積極的に取り除くが、水温が高い為(29℃)傷むのがとてもはやい気がする。んーーー、結構大きな雌2匹の卵だから2000匹孵化しても全然おかしくないのだが、前回に引き続き回収できる数は予想を大きく下回りそう(T-T) 1000匹いけばいい方だと思われる。

2005.7.2
だーめーだぁぁぁ(T-T) 孵化後すぐ死んでいるゾエアも多いが、今回は卵のまま死んでいるのも非常に多い。まだ孵化が始まってから4日目なのに(ノ_・。) 卵はもう8〜9割死んでいる様に見える。原因は水温以外に考えられん・・・ 今日回収したゾエアは54匹

親水槽には抱卵母エビが2匹います。次回は隔離水槽から水温対策している発泡スチロールの中に入れ、孵化はせめて27.0℃以下で出来る環境にしよう・・・

2005.7.3
 本日回収したゾエアは15匹・・・(T-T) 一応まだエアレーションしているけど、もう孵化してもわずかでしょう。しかし、元気に孵化してくれたゾエア達は順調のようだ^^

 梅雨前線が南下してきて九州北部も雨と曇りが続いている。夜も涼しくなって寝易くなりました(*^-^) 発泡スチロールの箱の中に入れているミニ水槽の水温も、特に冷やさずとも27℃をキープしている。12L水槽の方は28℃〜29℃。まだしばらく雨は続きそうなので一安心。

2005.7.5
 昨日ゾエアを2匹だけ回収して孵化終了。合計孵化数は約500+227匹

 発泡スチロールの中の500mlのペットボトルの中の様子を観察したが、エアレーションをしていない為か生存率がよくない様なので、12L水槽にまとめる事にしました。虫篭の方はエアーレーションしていて生存率もそこそこだったのでそのまま。

2005.7.9
 二日程前には、うじゃうじゃという表現がぴったりなぐらいにゾエアがいたのだが、今日確認するとガクンと数が減っていた。最近水温も高くないのに、原因がさっぱりわからない。虫篭水槽のゾエアも12L水槽に移しました。虫篭水槽は水温対策をとり水温は26〜27℃を推移していたのですが、生存していたゾエアは100匹中25匹でちょうど4割でした。12L水槽の方は4割どころではなくすでに100匹前後かな?(T-T) 孵化した時、ゾエアが非常に元気だった為、とても期待していたのですが、ちょっと減り方が早いですね・・・ 12L水槽で700匹のゾエアは多すぎるのだろうか?

2005.7.14
 孵化から15日目です。ゾエアの数はどんどん減ってしまい・・・ 現在は20〜30匹といったところでしょうか? この水槽もPart6の水槽と同様で、玄関からの光に反応して走光性が働き、ゾエア達は1箇所に集まってしまっていました。まだ赤い色が出ていないゾエア達なので、行動が制限されて思うように食事できなかったのではなかろうか? 水温も27.0〜28.0℃落ち着いているし・・・ 

 餌の浮泥は沈殿するものだから、走光性がでると餌を食べれる時間が減るので、水槽内の環境が難しい・・・ とすると浮遊生活を送るゾエアの餌は、同じ様に浮遊しているプランクトンが理想なのかなぁ。

2005.7.20
 本日水槽内をよく調べたのですが、ゾエアは全滅した模様・・・(ノ_・。) 水温対策がどうこうではなく、フィルター無しで無換水ってのがよくないのかなぁ・・・ それとも14日に書いた様に走光性が働きすぎて、餌を食べる時間を制限されてしまったか。 走光性が原因だとすると、飼育水槽をおく場所って難しいなぁ。 今回は廊下に水槽を置いていて、玄関から直射日光ははいってくる事はないし、窓からも2M程離れていたのにも関わらず、窓のある方向のガラス面にほとんどのゾエアが集まっておりました。 当初は光源からの距離が走光性の強さに比例していると思っていたけど、どうやら違うらしい。 

 全滅した原因と少し違うかもしれませんが、今回だけでなく今まで私が行っていた繁殖方法でよくない事が一つ判明しました。 それは、飼育水の量に対するゾエアの数です。 私が繁殖の参考にしている本によると、毎日換水を行う条件でも飼育水1Lあたりに入れるゾエア幼生は20〜40匹ぐらいが目安だと・・・ 私は無換水で12Lの飼育水槽を使って、今回は約700匹入れていたし、今まで1000匹以上入れていた事もありました(T-T) それで前半のうちに大きく数が減っちゃうわけだ。 勉強になりました・・・

 今、母親エビは5匹中5匹が抱卵。 余裕をもって飼育水1Lに対してゾエア20匹の飼育環境にするならば、12L水槽では240匹までしか育てられない・・・ 水槽足りなさすぎ(T-T) さらに水温対策できる水槽は2L水槽かPETボトルぐらいしかない。 2Lで40匹・・・ うーん、多くのゾエアを見捨てなければならないのか・・・(今までも散々育成出来ていないのだが・・・)

とりあえず今回のまとめ
・ やっぱり換水はした方がいいんじゃないの?
・ 走光性の影響と対応策をもう一度考えるべし。
・ 飼育水1Lに対してゾエアは20〜40匹が目安。
 

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