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■ヤマトヌマエビ繁殖日記 Part 1■
(2004/10/26〜2004/11/13)

10.26
10.27 10.28 10.29 10.30 10.31 11.1 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6 11.7 11.8 11.9 11.12 11.13

2004.10.26
すでに、抱卵・発眼を確認してから3日が経つ。いつ発眼したのかもわからないので、ひょっとすると親エビを隔離すれば今日にでも脱卵するのかもしれない。卵の色はいままでの経験からすると、発眼した直後はかなり黒っぽく見えるが、だんだんとまた色は薄くなってくる。今の状態は発眼してから結構日にちは経っているようだ。が汽水をまだ用意してないない・・・今日中に用意してエアをかけることにしよう。

10月も末であるがヒーターはまだ使用していない。水温は昼間で25度であった。親エビ隔離は明後日28日に行うことにする。丁度大潮なので28日の晩にゾエアが見れる可能性も少なくないかも。

2004.10.27
昨日汽水を用意するはずが、一日ずれてしまった。汽水の作り方なのだが、参考にした本によると19%の塩分濃度がよいと書かれている。はっきりいってどうやって作っていいのかわからないので、エビ関係のHPを参考にして人工海水の素をつかって作った。その汽水にPSBを少々入れ、クロレラの粒を鉢ですりつぶして少々投入。単細胞藻類であるクロレラがゾエアの餌となるらしい。前回の繁殖でも使ったのだが、2,3日蛍光灯をつけっぱなしにしておくと水がうすーい緑色になる。クロレラは24時間で4〜8倍にも繁殖するらしい。にしても、溶けきらない海水の素が溜まりすぎ!(下の写真)と思ったら分量まちがえていたので、写真をとった後に作り直し。

水槽はテトラのメダカセットの物を使用しているが、深さが浅くてゾエアを別水槽に移す時、スポイトで吸い取りやすくて気に入っている。一応明日の晩に隔離予定。明日ゾエア産まれちゃったら大変だな・・・

2004.10.28
外はきれいな満月であった。今晩親エビを隔離したら間違いなく脱卵するのでは?!と思ったのだが、汽水を入れた飼育水槽の水がちと気になっていた。前回繁殖に使った飼育水では、Galleryのゾエア幼生の写真(上から3番目)のように水が薄緑になり、壁面に緑色の付着物が出来ている状態だった。ゾエアはその付着物をもぞもぞやっていたようなので、それが餌になっていたようなのだ。出来れば市販の熱帯魚用のベビーフードをすりつぶしたものなどは、水の汚れがはやいので使いたくないと思っている。

もう少し飼育水の状態の様子を見る事にし、親エビの様子を写真に撮ろうとしたが、なかなか出てきてくれない・・・

はやる気持ちを抑えつつ、脱卵してしまわないように祈りながら就寝。

2004.10.29
えー、親エビを隔離したのですが、卵を抱えたのは1匹と思っていたら2匹いました・・・死角が多いとはいえ抱卵したエビに気がつかないとは、なんたる観察力のなさ;;きっと片方は最近抱卵したのであろうと思い、デジカメで確認。ガーン。両方ともばっちり発眼してました。まぁまぁめでたいことなのでよしとする。

まともに孵ってくれればかなりの数のゾエアが生まれる。ゾエア幼生は本来生まれたら1〜2日で、河を下り汽水域まで流されます。そこでプランクトンを食べて成長し、稚エビになり着底生活を始めると淡水域に戻ってくる。(両側回遊性と言うらしい)

心配なのは餌不足と、水質の悪化かなぁ。市販のベビーフードを使ったこともあるが、フィルターもつけていないし水槽自体が小さい為水質の悪化がとてもはやい。めんどうだけど飼育水槽をもう一つ同じ条件のものを作り、3日ごとに入れ替えをするやり方を考えている。数百匹ものゾエア幼生を3日ごとにスポイトで吸い取るのは気の遠くなる作業であるが、頑張りたい・・・ん・・・水換えは3日じゃ足りないかもしれないが、毎日はとてもじゃないが出来ないって事でやはり3日ごとに水槽を入れ替えよう。

それともう一つ気になる事があった。phである。親えびのいる本水槽には水草をジャワモスしか入れていないが、以前は水草水槽であった。が、今年3月に引越しをした時にレギュレータが壊れて、CO2が添加出来なくなりジャワモスだけとなってしまった。それから、水がどんどんアルカリに傾いて現在は7.8ぐらいだろうか。CO2を入れていた時は7.0を保てていた。飼育水も同じ水を使っているのでちと心配なのであるが、本水槽のヤマトヌマエビ達がとても元気なので大丈夫かな?

2004.10.30
起きてすぐ水槽を覗くと、いました!ゾエア幼生がうじゃうじゃと!スポイトで急いで汽水の入った飼育水槽へ。生まれたばかりのゾエアはふよふよ動くし小さいしなかなかいい写真が撮れませんでした;;もう少し成長して壁面にへばりつくようになれば、もう少しアップの写真が撮れると思います。ゾエア幼生は光に集まる習性があり、下段の写真のように側面から蛍光灯をあててやるとわさわさゾエアが集まってきます。そこをソポイトで吸い取り飼育水槽へ移動。

中段の写真は、左から汽水の入った飼育水槽、真ん中が母エビの入った水槽、右はまだ孵っていない卵にエアレーションをかけているペットボトル。

今日生まれたゾエアはだいたい200〜300匹ぐらい。母エビは2匹とも状態良好でまだまだ卵を抱えています。

しかし飼育水槽の水がいまいちよくない。やっぱりフィルターつけないと水の汚れが激しい。クロレラを増やすどころの話じゃないようだ。これでは3日に1回水槽入れ替えじゃ、全然だめっぽい。ってことですぐさま30cm水槽に新たな汽水を7L作りフィルターをつけ、PSBとクロレラを投入。明日にも入れ替えを行いたい。そして30cm水槽なので水槽ごとの入れ替えは出来ないので、ゾエアに気をつけながら毎日換水するやり方に変更。

2004.10.31
今日はめっちゃくちゃに生まれました!1000匹以上いるかと思われます。写真はまたわかりにくいですが、白い点は全部ゾエアです。片方の親エビはほとんど卵を落とし、少しづつ孵り続けています。こんなに沢山のゾエアは今までで初めて。飼育水槽の水はずっと気になっているのですが、本日やっと壁面にコケのような付着物ができゾエアがへばりついているので、様子をみようかと思いるのですが、少し困った状態になっています。

ゾエアは産卵水槽からスポイトで移していくのですが、スポイトには当然淡水も入ります。一回の移動ではたいした事ないのですが、昨日から何回も何回も吸い取っては汽水に移動させるのでかなりの淡水が汽水に混ざってしまっています。塩分濃度はかなり変わってしまったはず・・・んー、やっぱり昨日作っておいた新しい飼育水槽に移しておいたほうがいいかも。

明日新しい水槽にゾエアを移す事にしよう。最初の飼育水槽は濃度は薄まっているが、少しゾエアを残して様子をみようかと思います。

2004.11.1
今日もかなりのゾエア生まれました。もう何匹ぐらいとかもわかりません。とにかく沢山!後発の30cm飼育水槽(写真上段)へ8割方ゾエアを移住させました。壁面にまだ苔らしき付着物もないのですが、だいじょうぶかな?

最初の飼育水槽は、昨日書いた様に汽水が薄まっているので、500mlほど水換えをしました。足した水は90%の汽水にしました。理由は適当です・・・一体今の濃度がいくらぐらいかさっぱりわかりません!次回からは水槽にメモリを書くなどして、スポイトで追加した水の量をわかるように工夫しなければいけない。後水換えをする際、蛍光灯でゾエアを誘導しゾエアを避けるように5mlのスポイトで吸い取りまくり。100回吸い取ってだいたい500ml。底に沈殿していた汚いやつもきれいさっぱり吸い取りました。吸い取った水も後で確認したら、やっぱりゾエアも吸い取っていました。何回も見直して、もういないかな?と思ってから、さらに20匹ぐらいまだいました。

ゾエアの写真やっと撮れました!微妙にみんな動いている為、なかなかピントが合わず、何回も撮り直したのですが、これで精一杯(汗) 実際の大きさは1mmちょいでしょうか。まだ体は透明に近い色です。ゾエアは全部で9期の幼生期があるのですが、後期になるとかなり赤みを帯びてきます。

2004.11.2
ペースは少し落ちましたが、今日もゾエアは100匹ほど生まれました。昨日、片方の母親エビがすべて卵を放出したので元の水槽に戻したのですが、今日確認すると体の一部が白くなりダメージがあった模様。大丈夫かな?もう一匹の方はまだ少し卵を抱えている。

飼育水槽のゾエア達は大きく数を減らす事もなく順調です。今日は後発の飼育水槽の底に溜まっている沈殿物を吸い取りながら少しだけ換水。先発の飼育水槽は、壁面の苔のようなものがなくなり、昨日の換水でだいぶクリアな状態。クロレラを少し追加。

2004.11.3
本日も順調。ゾエアは50匹ほどだが生まれた。飼育水槽のゾエアも大きく数を減らしている様子はない。飼育水槽の中には今日生まれたものから10/30に生まれたものと混ざっていて、よく見ると大きさに差がでてきているみたい。

親エビはまだ若干卵を抱えている。親エビのいる水槽もだいぶ水が汚れている。親エビの糞・カビてしまった卵・ゾエアが産まれた後の卵の殻?など、スポイトで吸い取れるものはすべて吸い取り、新しい水を元の水槽から補給。早く元の水槽に戻してやりたいなぁ。

2004.11.4
なんだか後発の飼育水槽が白濁してきた・・・クロレラと入れて蛍光灯をつけっぱなしにしていると白濁してくる。が、2,3日でまたクリアに戻る。なぜかはよくわからない。ゾエアの数は大きく減っている様子もなく、順調。

2004.11.05
生まれてくるゾエアの数は10匹ぐらいだが、親エビはまだ少し卵を抱えている。

先発・後発とも飼育水槽は順調で、ゾエアの数はあまり減っていないと思われる。

ゾエアが少し成長しているように見えるので、また写真を撮ってみた。

11/1の写真より全体的なつくりがしっかりしてきたように思える。肉眼では、だんだん白っぽくなってきているように見える。

下段写真の胸の辺りから横に伸びている白いものは足になっていくのだろうか?

2004.11.6
水換えしようと思ったら、何やらいつもと様子が違う。いつもの様に蛍光灯で誘導すると、なかなか集まってこない。半数は底の沈殿物をついばむように、底に溜まっている。

デジカメで撮ってみると、おぉ・・・

すっかりエビっぽい!

実際はまだまだ、エアをかけると浮遊している状態で、大きさも2mmもない感じ。

まだ若干の卵を抱えていた母エビは、なんだか弱ってきているように見えたので、本水槽に戻した。ご苦労様でした。

2004.11.7
先発の飼育水槽の様子がおかしいので覗いてみると、カナリのゾエアが底に沈んでいる・・・よくよく見ると死んでいるものの入れば、そうでないものも。ここ最近底の沈殿物をついばんでいるゾエアが増えている。が、動いていないものが多い。弱っているのではないかと思い、後発の飼育水槽にほとんど避難させた。

さらによく観察すると結構死んでいた。心当たりはある。底の沈殿にゾエアが溜まるようになり、水換えの際積極的に沈殿物を除去しなかったせいで、水質がかなり落ちていたようだ。弱っていたゾエアが減らないように祈る。

後発の飼育水槽もいつ駄目になるかわからないので、新たに3号飼育水槽を準備。

2004.11.8
んー・・・後発の飼育水槽も数が減ったような・・・でも沈殿物をつつくゾエアが増え、浮遊しているゾエアの数が減ったからだと思われる。

念のため昨日作った飼育水槽に少しゾエアを移すことにする。

2004.11.9
浮遊しているゾエアの数はかなり少なく見える。が、やはり底の方でもぞもぞしている。

が、死んでいるゾエアも見られる。今はどれぐらいの数がいるかわからないが、200位まで減ったのではないだろうか。

2004.11.12
減り始めたゾエアは、今までも経験してきたがその勢いはとどまる事を知らず、一気に数が激減・・・この3日ほどでもう10匹以下になってしまった。
最初うまくいっていただけに非常に悔しい・・・

2004.11.13
朝確認した時は2匹ほどいたのだが、夕方確認するとどこにも見当たらない。悔しいけど今回はここまでの様子。

今回改めて思ったのは、やはり換水かなぁ。換水にはあらかじめ1日以上前に汲み置きしておいた水を使用していたけれど、1mmちょっとのゾエアには2Lの水を半分換えただけでもものすごい環境の変化ではないのだろうか?かといって水換えの量を減らすと汚れが酷くなりこれも駄目。フィルタをつけていない飼育水槽ではかなり難易度が高いのではないだろうか?

ヤマトの繁殖はもう何回もやっているけど、着底して淡水化まで成功したのは一回だけ。それもそのやり方は、今回も含めてここ数回チャレンジしている毎日換水するやり方ではなく、抱卵を確認した時から用意した飼育水(数週間蛍光灯をあてて植物プランクトンを繁殖させた飼育水)を使っていた。実際これで稚エビまで成長したので、エサに問題はないのだろう。生まれて1週間足らずで、壁面についている苔もかじりつく様になっていたし。そして30cm水槽であったがフィルターを付けていたので水の劣化も遅く、ほぼ換水無しで着底まで育てていた(無換水ではなかったと思う)。次回はそのやり方に戻してチャレンジしようと思う。


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